新NISAと株主優待の組み合わせで実現する非課税でお得な長期資産づくりのやさしいガイド

NISA

はじめに:税金がかからず生活にも役立つ投資のしくみ

2024年から始まった新NISA制度は、個人にとってとても使いやすくなりました。投資によって得た利益に税金がかからず、長い期間続けられるのが特長です。

さらに、日本独自の「株主優待」というしくみと組み合わせると、生活に役立つ商品やサービスをもらいながら、お金もじっくり育てていくことができます。この記事では、新NISAと株主優待について、初めての方でも理解しやすいように、やさしく丁寧に紹介します。


新NISAってなに?どんなふうに変わったの?

新NISAは、「税金がかからない投資専用の口座」のことです。年間で最大360万円まで使え、そのうちの120万円は毎月コツコツ積み立てて投資するため、240万円は個別の株などを買うために使うことができます。

以前のNISAでは投資できる期間に制限がありましたが、新しい制度ではその制限がなくなりました。さらに、売った分の枠も翌年にまた使えるようになり、より便利で柔軟な制度になっています。

長くゆっくり資産を育てていきたい人にとって、とても役立つ制度です。


株主優待ってどういうもの?

株主優待とは、企業が「株を持ってくれてありがとう」という気持ちをこめて、商品やサービスなどを送ってくれる仕組みです。

たとえば、次のようなものがあります。

  • ファミリーレストランなどで使える食事券

  • お米やジュース、洗剤などの日用品

  • スーパーマーケットやドラッグストアで使える割引券

このような優待を行っている企業は1,400社以上あります。自分の暮らしに合った優待を選べば、生活費を抑えることもでき、楽しみながら投資を続けることができます。

なかには、「株を長く持っている人により多くの特典をあげます」といった制度を取り入れている企業もあります。


新NISAと株主優待を一緒に使うとどうなる?

新NISAは、長く投資を続けるのに向いている制度です。株主優待も、一定の期間以上株を持っていることで得られることが多いため、組み合わせることで大きなメリットが生まれます。

また、企業からもらえる「配当金」も非課税になるため、以下の3つをすべて税金なしで受け取れるのが魅力です。

  • 株が値上がりしたときの利益

  • 配当金

  • 株主優待

家計に役立つ優待をもらいながら、お金も非課税で育てていけるので、まさに一石二鳥です。


株主優待をもらうには?知っておきたいルール

優待をもらうためには、その企業が決めた「権利確定日」という日に、株を持っていることが必要です。

多くの企業では、100株を持っていれば優待がもらえますが、中には200株や300株以上が必要な場合もあります。

また最近では、「半年以上持っていた人だけ」や「1年以上保有していた人だけ」に優待をあげる企業も増えています。途中で株を売ってしまうと、その条件に合わなくなることもあるので注意が必要です。


株を選ぶときに大切なポイント(PER・PBRってなに?)

株主優待を目当てに株を選ぶときは、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 自分が使いたくなる優待かどうか

  • 会社の経営が安定していて、長く続きそうか

  • 株の値段が高すぎないか

そのときに参考になるのが「PER(ピー・イー・アール)」と「PBR(ピー・ビー・アール)」という数字です。

  • PERは、株価がその会社のもうけ(利益)と比べてどれくらい高いかを表します。目安としては15倍くらいが一般的です。

  • PBRは、株価がその会社の持っている資産と比べて高いか安いかを示します。1倍以下だと割安とされることもあります。

これらの数字がとても高いと、会社が無理をしている可能性があるので注意しましょう。


NISA口座とふつうの口座の使い分け

NISA口座には、損をしたときに他の利益と組み合わせて税金を減らすことができないというルールがあります。そのため、値動きが激しい株や、短期間で売るような取引にはあまり向いていません。

一方で、安定していて、長く持っていても安心な株をNISAで買うのがおすすめです。

たとえば、100株をNISAで、残りをふつうの口座で持つと、優待の条件も満たせてリスク分散もできます。家族のNISA口座を使えば、さらに多くの株を非課税で持つこともできます。


注意したいリスクも忘れずに

株主優待は、企業の業績が悪くなると、内容が変わったり、なくなってしまうこともあります。また、自分が使わない商品が届いても、得をした実感があまりわかないこともあります。

さらに、NISA口座では損をしたときに他の利益と合わせて調整できないため、事前に企業の経営状態や将来の見通しをよく調べることがとても大切です。


まとめ:新NISAと株主優待でじっくり資産を育てよう

新NISAと株主優待をうまく組み合わせると、税金がかからず利益やプレゼントを受け取りながら、将来に向けてお金を育てていけます。生活に役立つ優待をもらうことで、日々の暮らしにもプラスになります。

大切なのは、自分のペースで無理なく続けることです。新NISAという制度を上手に使って、安心できる未来に向けて、楽しく投資を始めてみましょう。

 

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