積立投資とは?
積立投資は、毎月や毎週など決まったタイミングで、少しずつお金を投資していく方法です。一度に大きなお金を使う必要はなく、コツコツと続けることで将来の資産を育てていきます。
投資先は、株式、投資信託、金(ゴールド)、外国の通貨、不動産関連の商品(REIT)などさまざまです。積立投資は、将来に向けてお金を増やしたい人にとって、始めやすく続けやすい仕組みです。
設定してしまえば、毎回自動でお金が引き落とされて投資されるため、忙しい人でも継続しやすいのが特長です。
ドル・コスト平均法のしくみ
積立投資では「ドル・コスト平均法」という方法が使われます。これは、価格が高いときは少なく、価格が安いときはたくさん買うことによって、平均購入価格を安定させる方法です。
たとえば、株価が安いときにたくさん買い、高いときにはあまり買わないようにすることで、「高値でまとめて買ってしまう失敗」を防ぐことができます。この方法は、値段の変動に左右されず、冷静に投資を続けるための助けになります。
積立投資に大切な3つのポイント
積立投資では、「長期」「積立」「分散」が大切です。
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長期:時間をかけることで、複利の効果が働きやすくなり、お金が効率的に増えます。
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積立:定期的にコツコツと続けることで、値段の変動リスクをやわらげます。
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分散:1つの会社や国に集中せず、いろいろな商品に投資することで、大きな損失を防ぎます。
この3つを意識することで、安定した資産形成が可能になります。
積立投資のメリット
積立投資の魅力は、誰でも気軽に始められることです。月100円からスタートできるサービスもあり、お小遣いの範囲で始めることもできます。
さらに、一度設定すれば自動で投資が続けられるので、毎回操作する手間がありません。長く続けることで、複利の力を活かして資産を効率的に増やすことができます。
最近では、スマホアプリやネット証券を使えば簡単に操作でき、手数料も安く、ポイント還元などの特典も利用できます。
注意しておきたいこと
便利な積立投資ですが、注意点もあります。
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短期的な利益は期待しにくい:すぐにお金が増えるわけではなく、長い目で見る必要があります。
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手数料がかかる:投資信託などでは「信託報酬」という費用が毎年かかります。手数料の安い商品を選ぶことが大切です。
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元本保証はない:投資したお金が必ず戻ってくるとは限りません。リスクがあることも理解しておく必要があります。
どんな商品を選べばいいの?
積立投資では、以下のような商品があります:
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投資信託(ファンド)
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ETF(上場投資信託)
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純金積立
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外貨建て商品
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REIT(不動産投資信託)
リスクを抑えたい人は、インデックス型の投資信託がおすすめです。高いリターンをねらいたい人は、REITなどを組み合わせてもよいでしょう。
選ぶときは、「どんな資産に投資しているか」「手数料はいくらか」「税金の扱いはどうか」なども確認しましょう。
新NISAとiDeCoを活用しよう
積立投資をよりお得にするために、国の制度である「新NISA」や「iDeCo」を活用しましょう。
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新NISA:投資で得た利益に税金がかからない制度です。2024年からは、年間最大360万円まで投資でき、保有期間に制限がなくなりました。
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iDeCo:老後資金をためるための制度で、毎月の掛金が所得控除の対象になります。運用益にも税金がかかりませんが、60歳までは引き出せません。
目的やライフプランに合わせて、これらの制度を組み合わせることで、もっと効果的な資産づくりができます。
積立投資のはじめかた
積立投資を始めるときは、次のステップを参考にしてください。
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目標を決める:いつまでにいくらためたいか、どれくらいリスクを取れるかを考えます。
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証券会社を選ぶ:ネット証券は手数料が安く、スマホからでも簡単に操作できます。
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口座を開設する:NISAやiDeCoを利用する場合は、それぞれの制度に合わせた口座を作りましょう。
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投資商品を選ぶ:投資信託やETFなど、自分に合った商品を選びます。
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積立金額を設定する:無理のない金額で、毎月の積立額を決めましょう。
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支払い方法を選ぶ:銀行口座やクレジットカードからの引き落としが一般的です。
株価が下がっても続けることが大事
投資している商品の価格が下がっても、あわてる必要はありません。値段が下がったときは、同じお金で多くの口数を買うことができます。
将来、価格が回復すれば、大きな利益になる可能性もあります。大切なのは、感情に流されずにコツコツと投資を続けることです。
おわりに:今日から未来への一歩を
積立投資は、時間をかけて少しずつ資産を育てていく方法です。誰でも始めやすく、ルールに沿って続けるだけで将来の自分への準備が進んでいきます。
大きな成功よりも、「将来の安心」のために。焦らず、続けることがなにより大切です。未来のお金のために、今日から一歩を踏み出してみませんか?
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